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★北海道新聞、5/19
「本書は「〈アイヌ学〉の誕生」「〈他者〉をめぐる言説」「〈北海道〉という場所」の3部で構成されている。第1部で取り上げているのは、アイヌ民族を学問の対象とすることで、それぞれ大きな足跡をのこしている金田一京助、知里幸恵、知里真志保の3人。日本のアイヌ学は金田一に始まったといっていい。それがどのように生まれ、進められていったのか。和人である金田一と、アイヌ民族である知里姉弟に焦点を当てながら著者は検証し、金田一アイヌ学のもつ差別性や限界を明らかにする。本書の白眉といえる。同時にアイヌ研究の内実を問う作業は、和人である著者にも直接、跳ね返ってくる問題でもある。このことについて著者は、「安易な、アイヌにたいする加担のふりや同情もしくは礼賛が、見失い/隠蔽してしまう、彼らにたいする略奪者としての日本人という自己を、繰り返し確認しておく必要がある」とも述べている。研究者だけでなく日本人全体にとっても重い言葉といえるだろう」
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