オーウェル研究
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| 書籍名 : オーウェル研究 ディーセンシィを求めて |
| (オーウェルケンキュウ) |
| 著者名 : 佐藤義夫(サトウヨシオ) 著 |
| 発行日 : 2003-02-25 |
| 税込価格 : ¥2625 |
| 本体価格 : ¥2500 |
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★川成洋『ビジネス・サポート』04.1月号
「「人間らしさ」を求めた作家の「良心」を探る──ジョージ・オーウェル(1903-50)は、『動物農場』や『一九八四年』の作者として有名なイギリス作家。第一級の文学者になるほどの個性と才能をもって生まれても、書くことに才能\\をつぎ込むことのできない時代に生き、バートランド・ラッセルの言葉を借りるなら、「絶望のあまり死んだ」作家。本書は、副題にあるように、オーウェルが好んで用いた言葉「ディーセンシィ」をテーマとしている。この言葉は、「上品さ」などといった能天気な意味ではなく、まさに大江健三郎のノーベル文学賞講演でも用いられているように、「人間らしさ」なのだ。オーウェルが生涯をかけて求めていた世界こそ、今われわれが考えねばならない世界なのである」
★川成洋『ビジネス・サポート』04.1月号
本書は、学生時代から英国の作家ジョージ・オーウェルの本を読破し、ひいてはオーウェルを生涯のテーマとして追究している著者によるオーウェル研究集大成の一著だ。
全共闘運動が盛んな折り、新左翼的な「体制打破」の叫び声がキャンパスにこだまする中で、せっせとオーウェルの著作に眼を通し、ナチズム、コミュニズムといった左右の全体主義を批判した彼の言説を読み、また「政治的な著作を芸術にまで高めようとした」文学作品の数々に接していった。そして、オーウェルがしばしば言及した、副題にもある「ディーセンシィ」とは何かを考えていく。
本書は、オーウェルの他の文学作品にも温かい眼差しで批評を加えているので、彼の著作活動を理解する上で非常に適切な入門書の役割も果たしている。また、共産主義を批判しつつも労働党を愛し、英国内の階級格差に呻吟した民主社会主義者であったオーウェルが何よりも「偉大なモラリスト」であった事実を再確認できる良書だ。
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