ブックエンド 1983~2003
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| 書籍名 : ブックエンド 1983~2003 本と映画の同時代批評 |
| (ブックエンド 1983~2003) |
| 著者名 : 栗坪良樹(クリツボヨシキ) 著 |
| 発行日 : 2003-11-10 |
| 税込価格 : ¥4735 |
| 本体価格 : ¥4500 |
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★「読書人」04/1.23 成田龍一
「試みに、2002年10月の項を開いてみる。ここには、『小津安二郎のほうへ』(田中眞澄)、『田中真紀子研究』(立花隆)、『開高健のいる風景』(菊谷匡祐)の三冊の著作が取り上げられ、論評されている。「実証主義に富んだ」と田中・本を紹介し、その筆と共通すると立花・本にふれ、さらに開高健が戦争にこだわった理由を探る菊谷・本に言及する。本書は、雑誌『國文學』の巻末近くに、見開きのコラムとして書き続けられつつあるものが、20年間分(本や映画の総数にして、おおよそ720冊)まとめられたものである。栗坪さんによる、ゆるやかなつながりで選択された毎月3冊の著作は、栗坪さんの同時代観察であり、批評である。そしてそれが集積されることによって、クロニクルとなり、「書評による同時代史」と自ら述べる作品となった。世相や社会の様相にも敏感な知性と感性で綴られた「同時代を読む」集成である。こめられたメッセージの厚みと膨大なエネルギーに思いがいたる。本書で言及されている作品は、小説と(ハリウッドの作品を含む)映画、映画評論、メディア、科学の著作作など、多様な論点と多彩な表現による多領域の作品におよぶ。栗坪さんは、貪欲にこれらの作品群を読み解いていくが、興味深いのは、選書の際に「13年間教壇に立っていた麻布中学・高校で教えた人たちの本」が潜められる…本書には自らの思索の報告と啓蒙の精神が脈打っている。このことは、かつて、中学・高校の教壇にたち、訳のわからない少年たちに「文学」を説き続けてきた経験と無縁ではなかろう。中等教育の重さをあらためて感ずるが、このことは受けての側も同様で、栗坪さんに幼き日に教えを受けたことを大変な幸運であったと、あらためて思う。」
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