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ゲットーを捏造する

書籍名   : ゲットーを捏造する

        (ゲットーヲネツゾウスル)

著者名   : ロビン・D・G・ケリー 著/村田 勝幸、阿部 小涼 共訳(ケリー ジー(G) ディー(D) ロビン(R)/ムラタ カツユキ、アベ コスズ) 

発行日   : 2007-04-19

税込価格 : ¥3045

本体価格 : ¥2900

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★歪んだ階級イメージと闘う [...]

ゲットーを捏造する

書籍名   : ゲットーを捏造する

        (ゲットーヲネツゾウスル)

著者名   : ロビン・D・G・ケリー 著/村田 勝幸、阿部 小涼 共訳(ケリー ジー(G) ディー(D) ロビン(R)/ムラタ カツユキ、アベ コスズ) 

発行日   : 2007-04-19

税込価格 : ¥3045

本体価格 : ¥2900

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★黒人を統治する狡猾な構造を暴く 朝日新聞 2007.6.10 山下範久(立命館大学准教授)評
「分割して統治せよ」とは、古今東西、権力の真理だ。被治者間の連帯の不在は権力の養分となる。だが分断を狙う露骨な政策は逆効果だ。そのあからさまな意図への反対に結集して、むしろ連帯は容易になる。裏を返せば、強固な権力の背後には(恣意的なものではなく)自然であるかのように演出された分割の存在が強く疑われる。 本書は、アメリカの都市部における黒人の隔離の構造を問う理論的分析である。「怠惰」「凶暴」「無責任」を再生産する「文化」によって定義された[ゲットー」の表象のなかに、いかに黒人たちが囲い込まれているか。そのことによって、彼らが(政府や大企業などの)権力から受ける不当な仕打ちが、いかに「自然」視されているのか。 そこにメディアを通じたイメージの操作や偏見の再強化があるのはもちろんである。しかし著者がそれ以上に強く批判するのは(しばしば善意の)専門家の言説だ。人種主義者ならざる彼らは、「黒人問題」ではなく、「シングルマザー」や「落書き」や「ドラッグ」といった問題を語る。それは表層においては問題を客観的に観察可能な行動の集合として分析するが、深層においては「問題」としての黒人の隠喩のリストを生成する。つまりそれは人種概念を迂回しつつ、人種偏見を固定化するレトリックなのだ。市場的自由主義を背景として、ここに自己責任(自業自得!)の論理が入り込むと、「ゲットー」は普遍主義的な(差別のないはずの)語りのなかで、矛盾なく隔離される。 この狡猾な分割統治に対して著者は徹底したアイデンティティーの政治を主張する。事態が端的に黒人差別そのものである以上、異議申し立ての根拠は、黒人であることに置くしかないのだ。たとえ個別のアイデンティティー(黒人)を強調することが、表面的には(非黒人との)連帯を阻むかに見えたとしても、普遍主義のレトリックの拒否という一点に結集することで、むしろ真に普遍主義的な、より深い連帯への道が開けるというのが、自ら「ゲットー」出身である著者の信念であろう。(朝日新聞 2007.6.10) 山下範久(立命館大学准教授)評

ナチ・ドイツ軍装読本

書籍名   : ナチ・ドイツ軍装読本

        (ナチ・ドイツグンソウドクホン)

著者名   : 山下 英一郎 著(ヤマシタ エイイチロウ) 

発行日   : 2006-11-24

税込価格 : ¥2415

本体価格 : ¥2300

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★『月刊ホビージャパン』(2007年2月号)
山下氏はドイツ軍装・SS研究の第一人者である。軍装店店長を経て、ドイツ軍装専門店「KLAUSE」を主宰、軍装関係の著書多数。そんな氏によるナチ・ドイツに特化した軍装読本が発売された。内容は主としてHJの姉妹誌「月刊アームズ・マガジン」に連載された「制服の帝国」の記事に加筆修正したもの。前作の『SSガイドブック』より警察の記述が大幅に増量している。豊富な写真と史料に基づき、複雑なSS・警察・ナチ党の組織とその制服の実態に迫る内容であり、国内未公開写真、史料を多数掲載している。非常に資料性が高く、国内ではほとんど唯一と言って良いナチ・ドイツ軍装読本。これは文字通り軍装ファン必読と言える。

キューバ紀行

書籍名   : キューバ紀行

        (キューバキコウ)

著者名   : ウィルソン 夏子 著(ウィルソン ナツコ) 

発行日   : 2006-10-10

税込価格 : ¥2100

本体価格 : ¥2000

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★『日加タイムス』06.11.10
日本に住んでいる日本人に比べて、カナダに住む日本人にとって、キューバはという国は、それぼと遠い存在ではない。しかし、だからといって私たちがキューバについてどれほどの認識、知識があるだろうか? 革命の父カストロ、キューバを愛した作家ヘミングウェイ……。/実際、キューバを旅行しても、外国人向け観光リゾートホテルに泊まり、ホテルで用意された日帰りツアーなどに参加しただけではキューバの姿は理解できない。/本書「キューバ紀行」の著者、ウィルソン・夏子さん(オンタリオ在住)も、十数年前最初はそんなお手軽パックツアーを利用してキューバに足を運んだ。当時はまだキューバがやっと観光事業に乗り出したばかりだった。/それからキューバに行くこと9回。何がそれほど、著者を引き付けたのだろうか。/確かにキューバはユニークな国である。資本主義経済の大国である米国のすぐそばに位置しながら、社会主義を50年以上も守り続けていること自体、不思議のひとつである。/そんなキューバをいろいろな角度から見つめ、紹介しているのが本書である。しかも、単なる興味だけでなく、著者がキューバに限りなく愛情をもって書いているのが、なんとなく伝わってきてほのぼのとしてくる。もろちん、貧しい現実や矛盾はちゃんと述べての上である。……キューバの観光業、ヘミングウェイルについて、キューバのアメリカ人観など興味をそそる内容がいっぱい。

イングランド「ケルト」紀行

書籍名   : イングランド「ケルト」紀行

        (イングランド「ケルト」キコウ)

著者名   : 武部 好伸 著(タケベ ヨシノブ) 

発行日   : 2006-10-23

税込価格 : ¥2625

本体価格 : ¥2500

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★『読売新聞』夕刊06.11.9
エンヤなどのケルト音楽で広く知られるようになったケルト文化は、魂の不滅や妖精の存在を信んじる神秘的でロマンチックな精神風土を持つ。約20年前からケルトに深く魅せられたエッセイストが、今もヨーロッパ各地に残るケルトの文化、歴史、風土を踏査するシリーズの8冊目。/イングランドは、イギリス南部を中心に住みついていたケルト系ブリトン人を駆逐したゲルマン系アングロサクソン人の土地。いわばケルトとは敵対関係にあるが、現地を訪れた著者は、意外なほどケルトの影響が色濃いことを発見する。特にケルトの英雄、アーサー王伝説の主な舞台であるコンウォール地方や、アイリッシュ海に浮かぶマン島などには、キリスト教伝来以前のヨーロッパの基層文化が、今も豊かに息づいているのが感じられる。

昭和鉄道情景 路面電車篇

書籍名   : 昭和鉄道情景 路面電車篇

        (ショウワテツドウジョウケイ ロメンデンシャヘン)

著者名   : 安田 就視 写真/松本 典久 文(ヤスダ ナルミ/マツモト ノリヒサ) 

発行日   : 2006-09-15

税込価格 : ¥2940

本体価格 : ¥2800

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★『日刊ゲンダイ』06.11.10
かつて庶民の足として活躍していた路面電車をテーマにした鉄道写真集。昭和初期の全盛期には、全国67都市で総営業距離1480キロにも達した路面電車だが、交通渋滞や地下鉄の登場で戦後30年を境に減少の一途をたどっている。本書では、昭和40年代を中心に北海道の旭川から九州鹿児島まで、30都市で運行されていた路面電車の当時の姿を紹介する。/現在は荒川線だけになってしまった都電(東京都交通局)も、昭和40年代半ばまでは山手線内と下町を中心に都内を縦横に走っていた。「神田祭」の神輿行列のすぐ脇を走る19系統の6000形東京駅の丸の内レンガ駅舎の前を行く28系統8000形、、そして木場1丁目の汐見橋を渡る28系統3000形など、往時を知る人には何とも懐かしい写真が並ぶ。背景に写り込んだ東京の街並みとのどかな路面電車の絶妙な組み合わせが、近くて遠い昭和という時代の空気を色濃く伝える。/その他、ポプラの点在する郊外を走る旭川の日本最北(当時)の路面電車をはじめ、日本の電車のルーツである京都の路面電車や、廃止された各地の路面電車を買い集め「動く市電博物館」と呼ばれるほど多様な電車が走る広島電鉄、など。撮影者の安田氏が、鉄道情景は「時代の証言者」と語る通り、各写真は路面電車を主役としながら、それぞれの街の「あの頃」を切り取る。/都市の風景には路面電車がよく似合う。

北米の小さな博物館

書籍名   : 北米の小さな博物館

        (ホクベイノチイサナハクブツカン)

著者名   : 北米エスニシティ研究会 著(ホクベイエスニシティケンキュウカイ) 

発行日   : 2006-06-01

税込価格 : ¥2100

本体価格 : ¥2000

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★『中日新聞』06.9.14「みんなの本」
「『こんな博物館があるの?』。誰もがそうつぶやきそうな本書は、人種差別撤廃運動、女性解放運動、世界中からやってきた移民の博物館、ジャズや絵画といった芸術についての博物館などが紹介されている。……編集したのは、北米の歴史や社会、文化について大学で教えている30人の研究者たち。啓発的な役割を担った従来の大規模な博物館ではなく、北米社会に遍在している歴史的に生み出された『生きた』博物館を通して、専門的ではあるが、等身大の身近な視点から読者に語り掛けている。」

ワトソン・繁子

書籍名   : ワトソン・繁子

        (ワトソン・シゲコ)

著者名   : 鈴木 れいこ 著(スズキレイコ) 

発行日   : 2006-07-31

税込価格 : ¥1890

本体価格 : ¥1800

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★『西日本新聞』06.10.1『週刊文春』06.9.14
ワトソン・繁子 バレリーナ服部智恵子の娘』(鈴木れいこ著、1800円+税、06.8.15刊)「ワトソン・繁子は「服部・島田バレエ団」を主宰したロシア帰りのバレリーナ服部智恵子を母として生まれたプリマ・バレリーナ。父親の名前は知らされなかった、という出自を背負い凛として生きた。米国政府機関に勤務する外交官の夫と結婚して間もなく勤務地のパキスタンではインド舞踊を習い舞踊団も結成している。「アートの世界こそ生きる道」と信じた。しかし、夫がCIA勤務の切れ者と告げ口されてからは「仕事の内容を一切知らせない夫と、そのせんさくを控えざるを得ない妻」として折り合いをつけて生きた、という。71歳になる山口県光市在住の著者は1983年夏、夫の定年後の旅行先のメキシコで偶然、ワトソン・繁子と出会った。その縁などもあって、回想を織り交ぜながら六年がかりで書き上げた。」(『西日本新聞』10.1)「華やかなプリマ・バレリーナであり、戦後、CIA職員と結婚したワトソン・繁子(旧姓笹田)の波欄に満ちた人生。母で日本バレエ協会初代会長を務めた服部智恵子の姿も、活き活きと浮かび上がってくる。」(『週刊文春』9.14)

切手が伝える第二次世界大戦

書籍名   : 切手が伝える第二次世界大戦

        (キッテガツタエルダイニジセカイタイセン)

著者名   : 印南 博之(インナミ ヒロユキ) 

発行日   : 2006-08-16

税込価格 : ¥1680

本体価格 : ¥1600

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★『朝雲新聞』06.9.21
ふだん何気なく目にする切手に、同じ歴史がさまざまな側面から描かれていることがある。その端的な例が戦争だ。1940年代の切手を見てみよう。日本はアジアヘの進軍の様子を切手で国民に知らせ、一方、日本と戦ったカナダは戦地の兵士、米国は硫黄島奪還の劇的場面、中国は日本降伏の瞬間をそれぞれ切手にして自国民にアピールした。本書は第二次大戦期の軍事・国際関係を切手で探ったもので、掲載された500点以上の切手を見比べると、時代の断片を雄弁に語っていることが分かる。ドイツは戦車や爆撃機の切手で連戦連勝を劇的に描き、東欧諸国はパルチザンによる抵抗、ソ連は反攻の勝利、フランスはナチからの解放の喜びを切手上で爆発させている。各切手にはそれぞれ解説が付き、年表やコラムで当時の世相まで分かるよう工夫されている。切手で戦争の多面性を教えてくれる本だ。

石斧と十字架

書籍名   : 石斧と十字架

        (イシオノトジュウジカ)

著者名   : 塩田 光喜(シオタ ミツキ) 

発行日   : 2006-07-05

税込価格 : ¥4935

本体価格 : ¥4700

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★『日本経済新聞』9.17 京都大学教授・片山一道
石斧と十字架―パプアニューギニア・インボング年代記』(塩田光喜著、4700円+税、06.7.10刊)「不思議な書である。まるで長編叙事詩のようだが、実は正真正銘の年代記。石器時代のほだ火が燃えつづける人たちの歴史を渾身の力で語る。およそ言葉が似合いそうにない社会のことを饒舌に語るのだから、たいした語り部だ。石器時代とか無文字社会は、とんでもない昔のことではない。実は1940年代の頃までも存在した。いちばん最後まで石器時代が続いたのは世界第二の巨島ニューギニア、その内陸高地である。そこに散らばる村では、ときに諍い、豚と火喰い鳥の羽根などが財産、石器と木器と土器だけで千年一日のごとき営みがあった。そんな石器時代の部族社会だが、まずはヨーロッパ人の宣教師が近づき、山師(黄金探し)も足を踏み入れる。ついにキリスト教が席巻、やがてヨーロッパ人の植民地となる。当然のこと、飛行機にいたる鉄製品、缶詰などの食品、文明の象徴たる衣服類、そして貨幣経済や資本主義までもが押しよせたから、てんやわんやの大混乱。まるで日本の弥生時代から明治の頃までの歴史を、人間一世代分の時間でたどるようなもの。とどのつまり、ニューギニアは独立(させられ)、獰猛な現代世界に放りこまれてしまった。石斧と十字架が混在する由縁である。そのニューギニア高地に赴き、まだ石器時代の匂いが芬々とするインボング族のなかで二年もの歳月をかけて聞き書き、ひとつの村が近代の荒波にのみ込まれていく過程を再構成したのが本書。日本の文化人類学者シオタは半身インボング族になりながら、21世紀の危機的状況に向けて血刀をつきつける。学術書でもあるから、ただの紀行文やルポルタージュなどと違い、いささか難解なところがあるのはしかたあるまい