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新年おめでとうございます。当たり前のことが当たり前である年でありたい(news058)!

今年は歴史の曲がり角の年になるでしょう。昨年の自民党圧勝の結果、小泉政権は戦後の懸案事項を一気に“清算”すべく、改革の名の下に諸政策を打ち出している。憲法改正、国民投票法、皇室典範の改正、教育基本法の改正、防衛庁の省、昇格、いづれも国の在り方に関わる大問題である。にもかかわらず、大した議論は行われていない。ムードに乗ったポピュリズム政治の展開である。対抗すべき、野党の民主党も前原代表に象徴される、いわゆる若手世代の理念は、あまり自民党と代わり映えしない“新保守”様相である。小泉首相に「一緒にやっていける」などとおちょくられるのも致し方ないか?
 突然のホリエモン逮捕、“改革の旗手”としてもてはやした自民党の先生方、「お金が全て」とうそぶいたホリエモンに夢を賭けた人たち、開けてびっくりの年明けである。アメリカにおちょくられたBSE問題、耐震偽装の建築業界、順風満帆の小泉丸はどこに行くのか。今国会は見物であるが、いずれにしても、今後の行く末を決める一年になることは間違いなさそうである。
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 さて、出版界についての一言――。
 昨年は出版流通にとって節目の年だった。日販の共同流通による返品の無伝化と形態の変更。トーハンの桶川SCMセンターの稼働。この返品流通の変更は、様々な問題を投げかけたが、一応の落ち着きを取り戻し、どうにか改革の第一歩を踏み出したと言える。しかし、無伝化を軸としたこの流通改善の本質は、単に物流の合理化だけに終わらせてはならず、納返品の情報を一元的に把握できる取次が、それを原則的に開示し、版元・書店での販促に利用されてこそ、意味があるのだ。さて、IT化とは対極にある人間の眼(勘)について。版元における勘(眼)は企画となって表現される。売れる本、後世に残る本、いずれも眼があったと評価される。書店における眼(勘)は、売れ筋を見抜き、効率よく仕入れ、少数の読者にも応えることである。品揃えに表現され、特色ある書店(棚)として評価される。毎日大量の新刊に追われる取次の仕入れ窓口でも、機械的なデータに頼らず、もう少し個性的な仕入れの眼(勘)があっても良いのではないか。読者の多様化に対応した“頼れる取次の眼”を期待したい。出版物は再販商品である限り、その原則は守らなければならない。ポイントカードやトレーディングスタンプの導入による実質的な割引は、読者サービスという名目での低率導入にしても、利幅の薄い書店の経営を実質的に圧迫し、書店淘汰を進め、いずれは仕入れ正味の引き下げを版元に求めることに帰結する。読者サービスは値引きではなく、読者を引きつける品揃えと積極的な販売活動で読者という畑を耕すことである。出版界は長期低落傾向にあり、パイは広がっていない。売り上げと利益を争う商品の本が、一方では文化財であり、知的遺産として生活に潤いを与え、文化を創造する活動の基盤を作るものであるという自覚を持ちたいと思う。

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